
耕力堆肥
耕力堆肥は、お茶ガラ7割に菌床シイタケの廃菌床とコーヒー粕と火力発電所から排出される石炭由来のガラス質溶岩(クリンカ)を細かく砕いたものを混ぜて作られた堆肥です。すでにしっかりと発酵いている堆肥を種菌として、水分管理と送風する空気量の管理と攪拌だけで、好気発酵させています。
原料のお茶の葉は、ほとんどしぼりたての緑色の状態で搬入されてきますので、窒素とミネラル分をまだまだしっかり残しています。植物の葉に含まれている成分のほとんどがそのまま残っているため、耕力堆肥は、作物の葉、葉の中の葉緑体をつくるのに必要な栄養成分がしっかり入っている堆肥です。
お茶の葉は、栄養が豊富なので、すぐに天然の乳酸菌の働きによって、嫌気発酵の乳酸発酵になり、漬物になってしまいます。乳酸菌による嫌気発酵では、硬い葉脈部分などを分解することができません。そこで耕力堆肥は、菌床シイタケの廃菌床とコーヒー粕と火力発電所から排出される石炭由来のガラス質溶岩(クリンカ)を細かく砕いて砂状にしたものの3種類を混ぜることで、60℃まで温度が上昇し、セルロースの加水分解が促進される好気発酵状態にすることができています。60℃の発酵温度で、30日間、きっちり好気発酵させることで、セルロースが水に溶ける状態にまで加水分解されていきます。発酵とは、長い時間をかけて、じっくりコトコト煮込む感じです。この発酵によって、堆肥を土壌に施用したときに、土壌に水分があれば、または、雨が降れば、堆肥はすぐに溶けて、すぐに土壌に馴染んで、土壌をフカフカの団粒構造に変化させていくことができます。
耕力堆肥の製造 堆肥発酵プラントは、瀬戸内海を見下ろす砕石場の丘の上にあります。
耕力堆肥の原料 茶殻(70%)+菌床椎茸廃菌床(15%)+コーヒー粕(5%)+粉砕したクリンカ(10%)
耕力堆肥の成分 N:P:K=2.7:0.5:0.3 C/N=9.15 pH=6.5~7.0 水分量40%前後
窒素が多めなのは、原料のお茶ガラ由来の窒素のためです。冬の寒い時にもよく効きます。
ケイ酸を1割ほど含んでいます。これはクリンカの主成分がケイ酸だからです。
クリンカは石炭火力発電所で石炭を燃やしたときにできるガラス質の溶岩のような石です。石炭に含まれているケイ酸や鉄などの燃えないミネラル成分が燃焼炉の底に溜まったものです。主成分はケイ酸で60~70%、2番目に多いものが酸化鉄が5%前後、石炭はもともと植物の化石なので、植物由来の石灰、苦土などのミネラルを微量に含んでいます。


